マンションのモデルルームでは冷静になるべき理由5選

モデルルームを見に行ったらそのマンションに住みたくなった

という方も多いはず。

そのまま勢いで購入することは悪いことではありませんが、多くの人にとって一生物の買い物ですから、冷静に判断するためのポイントをご紹介させていただきます。

マンション購入を検討している方、これからモデルルームに行こうと思っている方のご参考になれば幸いです。

目次

モデルルームは素敵に見える

まず前提として、当たり前かもしれませんが、モデルルームには購買意欲を高めるための様々な工夫がされています。

マンションの中で1番条件が悪い部屋を展示するようなことは滅多にありません。

嘘を展示することは法に違反しますので、法違反にならない範囲で最大限良く見えるような工夫が随所にされております。

このマンションで生活したい!と勢いだけで契約しないように、一つ一つ冷静に判断しましょう。

冷静になるべき理由

モデルルーム≠マンションの平均的な住戸

モデルルームは平均的な部屋を展示しているわけではなく、そのマンションの中から最も条件が良い部屋をさらに良く見える工夫をして展示していることが多いです。

最も眺望が良い部屋、角住戸、良い間取りなど、元々条件が良い部屋を選びます。

わざわざ目の前の建物と見合う部屋やあまり綺麗ではない間取りの住戸を再現しても、ここに住みたいと思う方は少ないでしょう。

だいたいこんな感じなのかなと思って購入したら、引渡し後に全然違う?!ということもありますので、自分が購入を検討している部屋の条件をしっかり確認してから判断しましょう。

オプション追加やプラン変更した状態を展示している

標準的な間取り、仕様をそのままモデルルームとして展示している物件は少ないです。

多かれ少なかれ標準の状態に追加費用をかけた状態を展示しています。

例えば、リビングの隣の洋室との間の壁を無くして一体にしたプランを展示することがあります。リビングが広くて開放感があってよいと思ったら、実際に入居したら間仕切り壁があるので、思っていた以上に窮屈に感じてしまうかもしれません。

また、モデルルームは、設備の仕様をグレードアップしていたり造作家具を取り付けていることもあるので、何が標準なのかわからなくなります。

モデルルームと同じような状態にしたいと思って追加オプションを多用したら、予算オーバーになってしまったということもありえます。

通常は契約前に確認されると思いますが、入居後にモデルルームで見た時と全然雰囲気が違うと後悔しないように、購入を検討している住戸の仕様をしっかり確認しましょう。

眺望・日当りは住戸によって異なる

モデルルームで展示される部屋は、必ずと言っていいほど眺望・日当りが良い部屋を選んでいます。

昼か夜をイメージしているかは物件によって異なりますが、公園や海が見える等、基本的にはそのマンションの中で眺望が良い住戸を選定します。

わざわざ目の前にビルがあるような住戸を展示しても、買いたいと思う人は少ないでしょう。

大規模なマンションであれば、モデルルームに模型が展示されていることが多いので、自分が検討している住戸が建物の中でどの位置にあるか確認するとよいでしょう。

Google earthで、おおよその眺望を確認することもできます。マンションが建つ予定の敷地の中で検討している住戸の高さから見える眺望を確認すると、よりリアルな眺望を把握することができます。

高さは、階数×3m程度で考えておけばよいと思います。

何より実際に計画敷地を訪れて、昼と夜の状態を確認することも大切です。

眺望・日当りを期待して購入したのに、周囲の灯りが眩しくてカーテンを開けられない、隣のマンションの影になって日が入らないといったように外部に原因がある場合もあります。

マンション周囲のネガティブな情報は、積極的に説明を受ける可能性は低いので、自分の目でもしっかり確認するとよいと思います。

図面から全てを読み取るのは難しい

部屋の広さ、天井高さなど、図面ではとても良さそうに見えた部屋でも、実際現地を見てみると思っていたのと違うということはよくあります。

逆に思ったより良かったとなれば良いですが、見る前はどうしても期待してしまいがちなので、がっかりすることが多いです。

図面だとそれっぽく良く見えてしまい気付けないことが多いですが、実際の建物は誤魔化せません。

部屋が狭い、天井が低い等を体感的に感じます。

購入前に図面をしっかり読み込み、わからないことは販売会社に確認しましょう。

確認すべきポイントはたくさんありますが、特に下記3点は確認した方が良いと考えています。

①部屋の広さ、形状

 ㎡や畳の表記しかないと実際に自分の家具が配置できるか、想像だけで判断するのは難しいです。

 自分が持っている家具や購入予定の家具を図面に書いてみて、配置できそうかレイアウトを事前に確認しておくとよいでしょう。

 また、極端に細長い形状になっていたり、柱が出っ張っていて何も置けないデッドスペースが多い間取りは極力避けた方がよいと思います。

②天井の高さ

 建築基準法により、居室の天井高さは平均で2.1m以上は最低確保されているはずです。

 しかし、部屋の半分が高さ2mしかない、部屋の真ん中に梁が思いっきり通っている等、部屋の一部の天井が低いと思った以上に圧迫感がある場合があります。

 図面上には、位置毎に天井高さが記載してあると思いますので、自分の家の天井と見比べてこれぐらいの高さかとイメージしておくと、ギャップは小さくなるでしょう。

 極力天井が高く、高低差が少ないフラット天井の部屋を選ぶとよいと思います。

③注意書き

 図面の欄外に小さい文字で注意書きがあることがあります。

 販売会社から説明があると思いますが、後から言っても図面に書いてありましたよね、と言われてしまうと返しようがなくなってしまいます。

 特に将来的に売却を考えている場合は、不利な条件がないかしっかり確認しておくとよいでしょう。

借りられる金額≠返せる金額

住宅ローンについて、借りられる金額と返せる金額は必ずしもイコールではありません。

投資目的で高価格帯のマンションを購入する場合は別ですが、実需の場合は無理をしすぎない方が将来安心です。

営業はとにかく買って欲しいので、契約に向けて検討者の心を揺さぶってきます。

今の世帯年収であればこれぐらいのローンを組むことができます!と購入しても大丈夫そうだと思えるように話を進めることが多いでしょう。

マンションの購入は、住宅本体だけではなく、管理費、修繕積立金など他にも費用がかかります。

将来的に子供を考えているのであれば、教育費なども見込む必要があります。

返済できそうだと嬉しくなって、勢いで契約しないように、冷静に自分のライフプランを考えた上で購入するとよいでしょう。

まとめ

・モデルルームの部屋は、必ずしもそのマンションの平均的な部屋ではないことを認識する。
・標準の仕様を確認する。
・眺望や日当たりは可能な限り自分の目でも確かめる。
・見落としがないように図面をしっかり読み込む。
・借りられる金額と返せる金額はイコールではない。無理なローンを組まない。

住宅を購入することは、多くの人にとって人生の一番大きな買い物であり、マイホームを手に入れるというワクワクするイベントでもあります。

特にモデルルームはキラキラしていて、自分もこんな場所で暮らせるのかと思うと、気持ちが大きくなってしまうこともあるでしょう。

決して悪いことではありませんが、幸せなイベントが後から自分自身を苦しめないように、楽しみつつも冷静な視点を持って判断しましょう。

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この記事を書いた人

仕事:建築関係
転職回数:2回(ゼネコン、ディベロッパー等)
資格:一級建築士、建築設備士
住宅について、自分が学んだことや経験したことを発信しています。
家づくりや住宅購入を考えている方へ参考になると嬉しいです。
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