採用前にしっかり検討すべき設備10選

色々設備があるけど何を採用していいかわからない、、、

この記事では、家にどの設備を採用しようか迷っている方のために、10個の設備の判断基準をご紹介させていただきます。

建物は建てて終わりではなく、適切なメンテナンスを行う必要があります。

導入当初はお得だと感じていた設備も10,20年経過するとどうしても経年劣化するため、いずれ交換が必要になります。

古くなった設備を使用していると、効率が悪く電気代が余計にかかってしまったり、部屋に不衛生な空気を流入させてしまったり、居住者にとって逆効果になってしまうこともあります。

そのため、設備は定期的に適切なメンテナンスを行いながら、寿命が来たら交換する必要があります。

メンテナンスにはお金も時間もかかりますので、機械に頼りすぎず快適な家をつくることが理想です!

それぞれの設備にはメリットとデメリットがありますので、採用しない方が良いというわけではありません。メリットの方が大きいと思ったら採用しましょう!

目次

全館空調

全館空調とは?

家全体を一つのシステムで空調すること。

最近は戸建て住宅でも導入されるようになりました。マンションでも導入される事例はありますが、かなりグレードの高い物件であることが多いです。

おすすめ度

★★☆☆☆

経済的に余裕があり、メンテナンスが苦にならない方は良いでしょう。

とにかく快適性を重視したい方にはおすすめの設備です。

メリット

・家全体を均一の温度に保てるため、家中が快適になる。

・温度差によるヒートショックのリスクが低くなる。

デメリット

イニシャルコストが高い。

 メーカーや性能によって異なりますが、相場は100万円~300万円前後です。

 一般的な壁掛けエアコンのイニシャルコストが1台5万円~20万円であるため、高い傾向にあります。

ランニングコストがかかる。

 電気代は月に1万円~3万円が目安ですが、機種や建物の広さなどによって異なります。

 メンテナンスは、年に1回、費用の相場は1万円~2万円かかる場合が多いです。

ダクト内の清掃を完璧に行うのはほば不可能なので、不衛生な空気を家に流入させてしまう可能性がある。

・機器とダクトの設置スペースが必要になる。

・更新時に、天井や壁を剥がさないといけない場合がある。

全館空調の機器やダクトは隠蔽されていることが多いので、点検口や扉が十分でない場合は、更新時に壁や天井をやり変える必要があります。

耐用年数

10年程度

※メーカーや機種によって異なります。

太陽光パネル

おすすめ度

★★★★☆

個人的にはおすすめの設備です。

設置する容量にもよりますが、電気代が高騰している中で、日中の電気代を賄うことができるのは家計に優しいです。

また、設備が破損しない限り、停電時も発電できるため災害時も安心です。

メリット

・売電型とする場合、10年前後でイニシャルコストを回収できるという見解がある。

・太陽光発電の設置には、補助金が出る場合がある。

 例えば、東京都の「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」では、太陽光発電の容量や機能に応じて交付されます。自分の自治体が補助金を交付しているか確認してみるとよいでしょう。

デメリット

イニシャルコストが高い。

 経済産業省のデータによると、太陽光発電の設置費用は1kWあたり平均28.6万円(2024年、新築の場合)と言われています。

 住宅用の太陽光パネルの容量は、3~5kW程度が多いことから、設置費用は約85万~143万円となります。

・パネルを屋根に設置する場合、施工方法によっては屋根の不具合やパネルの更新時に一緒に剥がさないといけないため、費用が高くなる。

売電価格は変動するため、購入時の試算がずっと続く保証はない。

 容量を大きくしすぎず、まずは自家消費を優先して容量を決定しましょう。

・既存の建物に設置する場合は、新築に設置するより高くなる傾向があるので注意が必要。

耐用年数

・太陽光パネル:25~30年程度

半導体は半永久的に発電できますが、架台や配線などは劣化するため、寿命を迎えたら交換する必要があります。

・パワーコンディショナ:10~15年程度

太陽光パネルで発電した直流電力を家で使用できる交流電力に変換するための重要な機器ですが、太陽光発電を構成する機器の中では比較的早く寿命を迎えます。

マルチエアコン

一般的に家庭用で使われている壁掛けエアコンは、1台の室外機と1台の室内機を一対で接続します。

それに対して、マルチエアコンは1台の室外機に対して2台以上の室内機や床暖房などを「マルチ」に接続することができる機器です。

住宅においては、特にマンションでバルコニーに室外機置場が十分確保できなかった場合に採用されることが多いです。

おすすめ度

★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

更新費や漏水リスク、施工性を鑑みて、あまりおすすめはできません。

とにかく室外機置場を最小限にしたい場合には有効です。

メリット

室外機のスペースを小さくできる。

・外構やバルコニーに設置する室外機が減るため、外観がすっきりして綺麗に見せることができる。

デメリット

・室内機または室外機が故障すると、接続されている全ての部屋に影響が出る可能性がある。

設置工事が複雑で費用が高くなることがある。

・ 室外機置場が増えない限り、更新する際もマルチエアコンを選ばざるを得ません。

・複数の部屋を接続することで冷媒やドレン配管が長くなることが多いため、漏水リスクが高まる。

・販売しているメーカーが限られる

・商品が少ないので省エネ性が劣る場合がある。

・個別エアコンに比べて高額になる傾向がある。室外機の数が減るので、安くなるわけではない。

・使っていない部屋があっても、余分な電力がかかる場合がある。

 個別エアコンと比べると電気代が高く感じることもあるので注意が必要。

耐用年数

基本的に個別エアコンと変わりません。

エアコンの使い方や置かれている環境にもよりますが、10年程度と言われています。

全熱交換器

全熱交換器は、室内と室外の空気を換気する際に熱移動を行う機器です。

近年建てられたある程度の規模の事務所ビルや商業施設などでは、採用されていることが多いです。

おすすめ度

★★⭐︎⭐︎⭐︎

快適性や省エネ性に効果はありますが、イニシャルコストを回収するのは難しいので、経済的に余裕がある方とにかく快適な空間にした方におすすめです。

メリット

室内の温度を一定に保てるため、快適結露防止にも繋がる。

・外気を熱交換してから取り入れるので、空調負荷を低減でき、省エネに繋がります。

デメリット

・フィルター詰まると換気機能が大幅に低下するため、清掃などの定期的なメンテナンスをする必要がある。

・断熱性、気密性が高くない場合、十分な効果を得られない可能性があります。

・給気ダクトの清掃を怠ると、カビやダニが発生し、家の中に不衛生な空気を流入してしまう可能性があります。

イニシャルコストが高い。

 相場は100万円~300万円程度であり、一般的な第三種換気に比べて高額になります。

耐用年数

10年程度

バルコニー

バルコニーは、最初につくってしまえばメンテナンスが不要と思ってしまいますが、実際は定期的に防水工事が必要になります。

おすすめ度

★★⭐︎⭐︎⭐︎

洗濯を干す、バーベキューをする等、目的のあるバルコニーは良いですが、目的のないバルコニーは造らない方が後々後悔が少なくなるでしょう。

メリット

・バルコニーの広さや眺望によりますが、家庭菜園をしたり洗濯を干したり日光浴をしたり、開放感がありながらプライバシーを確保したスペースを自宅につくることができる。

・庭がつくれなっかた場合は、庭の代わりのような役割を果たすこともある。

デメリット

・十数年に1回防水工事を行う必要がある。

 防水工事を怠ると漏水リスクが高まります。特にバルコニーの下部が居室の場合は注意が必要です。

 自分の実家が築27年で1度漏水しました。。

・防水工事にはそれなりの費用がかかる。当たり前ですが、範囲が広いほど費用も高くなります。

 ウレタン防水:約3,000円~8,000円(1㎡あたりの費用目安)

 シート防水:約4,000円~8,000円(1㎡あたりの費用目安)

 FRP防水:約5,000円~10,000円(1㎡あたりの費用目安)

耐用年数

ベランダ防水の寿命の目安としては、10年〜15年程度が一般的です。

防水工事の種類によって、耐用年数は異なりますので、どの防水工事を選択するかもしっかり検討しましょう。

吹抜け

おしゃれで日当たりがよくなる等、メリットも大きい吹抜けですが、空調負荷が大きくなってしまう可能性があります。

おすすめ度

★★★⭐︎⭐︎

個人的には吹き抜けは好きですが、電気代や音の反響などデメリットはあります。

開放感や意匠性や重視する人にはおすすめです。

イニシャルコスト

おしゃれな印象になる。

 一般的に、玄関やリビングに吹き抜けをつくる方が多いです。

開放感がある空間になる。

 やはり天井が高い方が開放感がありますので、居心地の良い空間になるでしょう。

明るい空間になる。

 上部に窓や天窓を設けた場合ですが、横からだけではなく上からも光を取り込むことで明るい空間になります。

デメリット

イニシャルコストがかかる。

 費用相場は約50〜250万円程度とされていますが、吹き抜けの大きさや施工会社によって大きく異なります。

 2階部分に床がないので材料費が安くなると思ってしまいますが、建物全体の構造強度を保つための対策が必要なので施工費は高くなる傾向があります。

上下で寒暖差ができるため、光熱費が高くなる傾向がある。

 暖かい空気は高いところへ移動するため、夏場は上階や天井に近い場所ほど暑く、冬場は床に近い部分が寒くなります。

 そのため、冷暖房を長時間稼働させたり、通常より高いまたは低い温度設定にすると光熱費が高くなります。

 また、空気を循環させるためのファンや床暖房などを設置する場合も多く、設置費や電気代も高くなります。

 光熱費を抑えるには、家自体の断熱性気密性を高めることが大切です。

浴室乾燥機

おすすめ度

★★★⭐︎⭐︎

カビの抑制や洗濯を干したい時には便利です。

なるべく浴室掃除を減らしたい方洗濯乾燥機の使用や外干しを避けたい方にはおすすめです。

メリット

イニシャルコストは他設備に比べると高くない。

 日常的に使用する方にとっては良いと思います。

 本体価格と工事費込みで5万円~30万円程度が相場です。電気式とガス式では、ガス式の方が高いです。

・浴室で冷暖房を使用できるため、快適に入浴することができる。

 家全体の断熱・気密性能を高めることが1番です。

デメリット

光熱費が高い。

 1回あたり約80円〜150円程度(乾燥の場合)で、月約2,400円〜3,000円が目安です。

 使用頻度によってランニングコストは大きく変動します。 

 電気式よりガス式の方が光熱費は安くなります。

耐用年数

多くのメーカーが10年を設計上の標準使用期間としています。

ディスポーザー

ディスポーザーはシンクの排水口に設置するタイプの生ゴミ粉砕機のことです。

おすすめ度

★★★⭐︎⭐︎

料理を頻繁にされる方や生ごみによって虫や臭いが発生するのが気になる方にはおすすめです。

最近のマンションでは、ある程度のグレード・規模であれば標準で導入されていることが多いです。

メリット

生ごみの処理が楽

 生ゴミを放置しなくて良いので、臭いや虫の発生が気になら無くなります。

デメリット

イニシャルコストがかかる。

 戸建ての場合は、ディスポーザー費用+工事費で約35万円~40万円程度です。

 新築マンションの場合は、最初の料金に含まれています。

ランニングコストがかかる。

 維持管理点検費用は、一般的に1年に1回、1万円程度かかります。(戸建て住宅の場合)

 マンションの場合は、共通のディスポーザー槽があるので管理費に組み込まれています。

耐用年数

7〜10年程度

本体は7年、それ以外のパーツ(回転刃、固定刃、ジョイント、パッキンなど)は5年程度が目安とされています。ただし、使用状況によって寿命は異なります。 

タンクレストイレ

タンクレストイレとは、便器の後ろにタンクがないタイプのトイレのことです。見た目が良いので、最近では住宅でも採用されることが多くなりました。

反面、

おすすめ度

★★⭐︎⭐︎⭐︎

デザイン性節水効果を重視する方にはおすすめです。

停電時にも利用したい、コストを最小限に抑えたい方は、性能としてはロータンク式でも十分だと思います。

メリット

節水効果があるため、水道代の節約に繋がる。

 タンク式のトイレは、タンクに一度水を貯めてからその勢いで流すため、それなりに水の量が必要となります。

連続で水を流すことができる

 タンク式のトイレは、タンクに水が貯まるまで流すことができません。

 しかし、タンクレス式の場合は水を貯める必要がないので、すぐに流すことができる。

デメリット

・タンク式のトイレに比べて、価格が高い傾向にあります。

・最新式の高機能トイレほど壊れやすい傾向はあります。

故障時に全部交換が必要になる場合がある。

 一体型の機種を選定する場合、見た目はすっきりして綺麗で掃除がしやすいですが、一つの部位が壊れるとトイレ全体の交換が必要になる場合もあります。

停電時の操作方法が複雑

 タンクレス式トイレは、通常時には電気を使って流す仕組みになっています。

 停電時も全く使えないわけではないですが、タンク式トイレに比べて停電時の操作方法が複雑であることが多いです。

耐用年数

約10~15年程度

一般的な陶器製の便器自体はひび割れをしなければ数十年持つと言われていますが、大手メーカーによれば、タンク無し・タンク式のいずれも13~20年で取り替えを検討するよう推奨されています。

ホームエレベーター

おすすめ度

★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

経済的に余裕がある方車椅子利用で自宅の上階にも移動する必要がある方にはおすすめの設備と言えるでしょう。

メリット

・階段を使用せずに自宅の上下階を移動できる。

 怪我をした際や高齢になって車椅子生活となった場合でも、階段を使わずに上下階を移動することができます。

デメリット

イニシャルコストが高い。

 設置費用は250万円〜500万円と言われており、良い仕様の製品では600万円を超えることもあります。

ランニングコストが高い。

 ホームエレベーターの所有者には建築基準法により、維持管理の義務が課せられております。

・設置した設備を常時適法な状態に維持するように務めなければならない。(建築基準法第8条:維持保全)
・定期検査を受け、その結果を特定行政庁に報告する義務がある。(建築基準法第12条3項:報告、検査等)

 定期点検費用は、使用頻度などによって異なりますが、一般的に年1回5万~8万円程度が目安です。

 故障時の修理費も高額になる可能性があり、長期的なランニングコストが想定以上に高額になることがあります。

・電気代がかかる。

 月約1,000円~2,000円が目安です。そこまで高いわけではないですが、年間で数万円かかってしまうでしょう。

耐用年数

法定耐用年数は17年ですが、しっかりメンテナンスをすれば25年~30年使用できると言われています。

まとめ

維持費が高い設備について、ご紹介させていただきました。

個人的なおすすめは、太陽パネルです。

補助金を貰える可能性もあり、日々の電気代も賄うことができるので、費用対効果は高いと思います。

その他は、特別採用したい理由がなけれな設置しない方が後々後悔する可能性が小さいと考えています。

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この記事を書いた人

仕事:建築関係
転職回数:2回(ゼネコン、ディベロッパー等)
資格:一級建築士、建築設備士
住宅について、自分が学んだことや経験したことを発信しています。
家づくりや住宅購入を考えている方へ参考になると嬉しいです。
投稿内容に誤り等ございましたらお問い合わせお願いします。

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