見落としやすい住宅購入前のチェックポイント10選

住宅選びや家づくりをしていると、かっこいいパースや建材の色などに気を囚われて、機能面や快適さの観点を見落としてしまうことがあります。

毎日過ごすには、見栄えだけでなく機能面や快適さが大切です。

この記事では、図面をさっと見ているだけではついつい見落としがちなポイントを紹介させていただきます。

入居後に後悔しないように、図面を見る際のご参考になれば幸いです。

目次

家具の搬入動線

新築工事では一般的にソファやベッドの大きい家具を搬入できるか、搬入時の軌跡を図面に描いて確認します。

しかし、その検討を省いたり、中古物件で事前に確認できない場合は、実際に入居した後に入らないことが発覚する場合があります。

どうしても気に入っている家具で搬入したい場合は、外からクレーンで搬入するなど、かなり大掛かりな工事となります。。

反対に新築工事中に搬入し、搬出ルートを考えていなかったため、竣工後に搬出できない場合もあります。

廊下の曲がりが多かったり、通路が狭い家は、注意が必要です。

また、パンフレットには家具の表記が細線で記載されていることが多いですが、部屋を広く見せるために少し小さめの家具が記載されていることもあります。

自分の手持ちの家具の方が大きい場合、実際に入居後に設置したら、家具の周りのスペースが狭くて通れない、最悪の場合は配置しようとしていた場所に入らないということもあります。

図面上で家具が配置されているから大丈夫と安心せず、自分の手持ちの家具を当てはめて問題ないことを確認しましょう。

天井下がり

建売では特に、階高を上げると工事コストが上がるため、階高を最小限に設定することが多いです。

また、建物全体の高さについて法的制限がある場合は、少しでも各階の階高を下げて、階数を多くつくることで売り面積を増やす傾向にあります。

しかし、階高が低い場合、梁やダクト・配管等を通すために天井を下げなければいけない箇所が増えます。

良い間取りだなと思って実際に現地を見てみたら、天井下がりがたくさんあり、何だか居心地が良くない空間だったということも珍しくありません。

パンフレットに点線で描いてあることが多いので、天井下がりの箇所が多いか、下がっている部分の天井高さは何mmあるか事前にしっかり確認しましょう。

実際部屋に入ったら天井がガタガタで居心地が悪い、思ったより天井が低くてがっかりしたとならないよう、なるべく天井下がりが少なく、フラット天井の物件を選ぶとよいでしょう。

給気・排気口の位置

設備は知識がないと気づかないことも多いので、設備設計者へ任せきりになりがちです。

そのため、どこに給気口・排気口があるか事前に確認する方は少ないかもしれません。

実際に入居した後に、給気口や排気口がこんなところに出てくるなんて知らなかった!、ここに家具を置こうと思っていたのに!とならないよう、図面の段階で給気口・排気口位置と高さを見ておくと良いでしょう。

スイッチ・コンセントの位置・高さ

開いた扉の後ろにスイッチがあって押しにくい、家具を置いたらコンセントが隠れてしまい不便、といったようにスイッチやコンセントは図面だけで使い勝手を想像するのは難しいです。

欲しい場所にコンセントやスイッチがない場合、日常生活でストレスが溜まりますし、後付けするのは費用がかかってしまいます。

例えば、この部屋にはコンセントが2個あるから大丈夫だろうなどと軽く考えずに、どこにどんな家具を置いて何をする予定なのか、想像しながらコンセントの位置を確認しましょう。

最近だとアウトドア用品や自転車のバッテリーを充電するために玄関にコンセントを設ける方が増えています。

スイッチも部屋の内側がいいのか、外側がいいのか、意匠性や生活動線を考えながら確認しましょう。

スイッチの色

最近はブラックやグレーなど、おしゃれなスイッチも増えてきました。

ただし、インターホンや床暖房などはホワイトしか選べないことが多いので、同じ壁に異なる色のスイッチが並んでいると違和感を感じる可能性もあります。

照明のスイッチだけに気をとらわれず、どのようなスイッチやパネルが壁に設置されるのか事前に確認しましょう。

他のスイッチやパネルと同じ色にまとめると、壁全体が綺麗な仕上がりになります。

扉の開く向き(内外・左右)

扉は、室内側に開けるか廊下側に開けるか、左開きにするか右開きにするか、大きく4パターンあります。

右利きだから全部右開きにしていると、開けづらかったり、大きい家具を通せないとなる場合があります。

廊下側に開く扉だと、ちょうど廊下を通った家族にぶつかる可能性もあります。

扉が付いているから大丈夫と安心せず、開き方が生活動線と合っているか確認しておくとよいでしょう。

収納の扉

物の出し入れがしやすいよう、良かれと思った収納の扉を無しにする場合があります。

居住者しか通らない収納であれば、コストも抑えられて、都度開ける手間が省けるのでよいかもしれません。

また、本やアートをディスプレイするために敢えて扉を付けず、見せる棚としたい場合もあります。

しかし、来客が通る動線にある収納は扉がないと、綺麗に収納しておかないと見栄えが悪いので、結局扉を付けておけばよかったと後悔する場合があります。

住んでからも物を常に綺麗にディスプレイすることは簡単なことではありません。

実際にどのような物を収納するのか、誰が通る動線なのかを意識して検討する必要があります。

洗面台・キッチンの高さ

日本のキッチンの高さは標準85cmです。

しかし、これは160cm前後の人に合う高さなので、165cm以上ある方には少し低く感じてしまうかもしれません。

高さの推奨は、「身長÷2+5cm」です。

キッチンを主に使う方の身長が高い場合は、高さ90cmを採用する方が使い勝手が良いと思います。

夫婦で身長が異なる場合は、平均身長から算出しましょう。

ガラス・サッシの種類

ガラスとサッシは、断熱性・結露だけでなく、遮音効果にも大きく影響します。

マンションや建売住宅の場合、パンフレットだけ見ていると見過ごしてしまいがちなので、担当者に確認しましょう。

最近建てられている住宅であれば、住宅性能評価かZEHなどを取得していることも多く、最低限の性能は確保されているはずです。

フェンスの隙間

道路側に目隠しでフェンスやルーバーを設置することも多いと思います。

ほとんど見えないだろうと思っていたのに、実際建った後に部屋から見たら意外と外が見える!ということもあります。

数センチだからと安心せず、できれば実際にサンプルなどで見え方を確認しておくと良いでしょう。

反対に隙間が少なすぎて全く光が入らずに部屋が暗くなってしまう場合があります。

いずれにしても現物を事前に確認して、見え方をしっかり確認しておく必要があります。

まとめ

今回の記事では、購入前に見落としがちな住宅のチェックポイントを紹介させていただきました。

マンション、注文住宅、建売住宅など、建物によって気にするべきポイントは異なりが、共通として言えるのはパンフレットや平面図だけで安心せず、断面や総合図で高さ関係を確認することが大切です。

また、実際に住んだ時をイメージして、どこに何が合ったら嬉しいか便利かを事前にシミュレーションしましょう。

実際の物件を見ないとなかなか難しいことではありますが、入居後に直すのはお金も時間もかかってしまうので、一つでも後悔がなくなるよう事前確認は非常に重要です。

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この記事を書いた人

仕事:建築関係
転職回数:2回(ゼネコン、ディベロッパー等)
資格:一級建築士、建築設備士
住宅について、自分が学んだことや経験したことを発信しています。
家づくりや住宅購入を考えている方へ参考になると嬉しいです。
投稿内容に誤り等ございましたらお問い合わせお願いします。

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