資格学校の費用は高いな、、、
毎週末に資格学校に通学するのは嫌だな、、、
これから一級建築士を受験しようとしている方で資格学校に通うか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、学科試験は独学、製図試験は資格学校に通学して合格したので、この方法をおすすめしています。
最初は、学科も資格学校に入りましたが、解約手数料を払って途中で退会しました。
私の周りには両方独学で合格された方もいらっしゃるので、独学でも合格は可能だと思います。
正解はないので、人それぞれ自分に合った勉強を見つけて、ぜひ一級建築士試験に合格しましょう!
一級建築士を受験予定の方、資格学校に通うか迷われている方の参考になれば幸いです。
学科:独学をおすすめする理由
授業を受けるだけでは点数は伸びない
人によると思いますが、私は過去問をひたすら解くことが合格への近道だと考えています。
授業を聞いていたり参考書を読んでいると、理解した気になりますが、実際に問題を解いたら全然点数が伸びなかったというはよくあります。
資格試験の問題を正解するにはコツがいります。
知識がある方でも必ずしも高得点が取れるとは限りません。
学科については、ひたすら過去問を解き、間違えた問題や理解できない問題を繰り返し解くことで徐々に点数が伸びていきます。
そのため、自分で過去問を解く時間を確保できる人は、高いお金を払って資格学校に通う必要はないと考えています。
自分のペースで勉強できる
一級建築士の授業は、火水または土日に週1日で開催されていることが多いです。
普段仕事で疲れているのに、休みの日に丸一日授業を受けるのは相当疲れます。
また、資格学校に通うと、成績を記録されるため、順位を張り出されたり、成績が悪いとヒアリングされることもあります。
人間なので、仕事が忙しくて勉強できない週もありますし、体調が悪くて勉強できない週もあります。
私はマイペースなので、決まった曜日の決まった時間に毎週授業があったり、成績を管理されることに耐えられず、退会してしまいました。
自分のペースで勉強したい方は、独学の方が向いていると思います。
自分の得意不得意に合わせて効率よく勉強できる
資格学校に通うと、全範囲について満遍なく授業を受けることになります。
意匠設計をしている方は計画が得意であったり、施工管理をしている方は施工が得意であったり、多くの人は得意不得意の科目があります。
私は、環境が得意で、構造や施工が苦手だったので、片耳で授業を聞きながら一人で過去問を解いていました。
資格学校では、得意な科目も苦手な科目も同じように授業を受けなければいけないので、時に勉強の効率が悪くなります。
自分の得意不得意が把握できている方は、独学の方が効率的に勉強できるでしょう。
過去問以外はあまり必要ない
資格学校では、過去問だけではなく、応用問題や新出問題をたくさん出題されます。
しかし、私は過去問だけを繰り返し解けば、一級建築士の学科試験は合格できると考えています。
実際に私は過去問しか解いていませんが、学科試験に合格することができました。
資格学校は、過去問だけ解かせていたら、資格学校に行く意味がないと思われて生徒が辞めてしまう可能性があります。
また、合格率を上げることが資格学校の目的なので、とにかくいろんな種類の問題を解かせてようとします。
すべてこなせる方や高得点を狙いたい方には素晴らしい環境だと思いますが、何点でもいいのでとりあえず合格できればOKと考えている方は、独学でも十分だと思います。
学科:通学が向いている方
講習がないと勉強しない方
学校や仕事に通いながら勉強するのは大変です。
自分一人では勉強が進まない方は、資格学校に行って強制的に勉強する環境を整えるという方法は効果的でしょう。
参考書を読んでも理解できない方
何度か問題集を解いていると理解できるようになってくると思いますが、基礎知識がない方がいきなり参考書や問題集に取り組んでも全く理解できない可能性もあります。
そういった場合は、一度授業を聞いて基礎知識をつけてから取り組む方が効率的な場合があります。
合格だけではなく、高得点を狙いたい方
過去問だけの勉強では限界があります。
合格は当たり前でとにかく高得点を狙いたい方は、資格学校のオリジナル問題を並行して解くことで、他の受験者より高得点を狙えるでしょう。
製図:通学がおすすめな理由
他の受験者の図面を見ることができる
製図の試験は相対評価で採点されます。
同じ内容の図面を描いても、図面の綺麗さ見やすさ等、他の人より優れていると思ってもらう必要があります。
自分一人で問題を解いていると他の方が描いた図面を見る機会があまりありません。
同じ問題を解いた他の人が描く図面と自分の図面を比較して、もっと線を濃くした方が良さそうだな!こういった解き方もあったのか!と他の方の技術やアイデアを知ることができるのは通学の大きなメリットです。
市販の書籍では問題演出に限界がある
製図試験の書籍は、学科試験に比べると種類が少ないです。
製図試験は毎年出題される建物用途が変わります。
用途毎に必要な諸室や配慮すべき内容が異なるので、用途に沿った対策をするのが合格への近道です。
何年かに1回は用途が同じになりますが、前回より法改正が行われている場合もあり、過去の解答例を参考にすると間違った情報を覚えてしまう可能性があります。
7月にテーマが発表されてから、10月の製図試験当日まで約3ヶ月しかありません。
その短い期間で、テーマに合った複数の問題を考えられるのは資格学校ならではの強みです。
過去問題集で練習することも可能でありますが、毎年のテーマに合った問題を用意してくれる資格学校に通った方が、より効率的であると思います。
第三者に採点してもらうことで改善点が見つかる
図面の作成には、約2.5〜3.5時間かかります。
数時間かけて苦労して描いた自分の図面は正しいと思いたくなるものです。
解答を見ながら採点しても、自分が間違いと認識しなければ改善することができません。
また、本番の試験も人が採点をします。
本人が満足することは大事ではありますが、試験である以上、他人に合格させてもよいと思ってもらう必要があります。
普段から第三者に採点してもらうことで、自分の癖や見逃しがちな間違いを発見してもらいやすくなります。
赤入れされた図面を見ると悲しくなりますが、その度に次はミスしないぞと心に決めて次の問題に挑戦する、をひたすら繰り返すことが合格への近道です。
解答は一つではない
学科試験は4択なので、問題毎に解答が一つしかありません。
しかし、製図試験は似たようなプランになることはありますが、全員が全く同じ解答になることはほぼあり得ません。
必要諸室の書き忘れや法違反は一発アウトになりますが、それ以外な微妙なミスは減点方式で採点されると言われています。
同じ問題を解いても、動線の考え方や、部屋の形状など、解答者毎に少しずつ異なるものです。
何が良くて何が悪いのか、自分で判断するのは難しいので、日頃から複数の受験者の解答データを分析している資格学校に採点してもらうことで自分の改善点が早期に見つかり、成長が早くなるでしょう。
まとめ
この記事では、一級建築士は独学で合格できるか?についてご説明させていただきました。
個人的なおすすめは、学科は独学、製図は通学です。
人それぞれ向き不向きがあるので、自分に合った勉強方法を見つけて、合格しましょう!

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